【中1英語授業】教科書本文の扱い方【新人の先生へ】

中1

授業研究会では見られない・・・ 教科書ってみんなどう使って指導しているの?

すごい先生のすごい授業。

よく公開授業などでみると、大変勉強になります。

しかし、その授業はいわゆる「よそ行き」の授業ですよね。

普段、どのように教科書を指導しているか、気になりませんか!?

私はとっても気になります。

どうしても、「教わったように教える」で最初の頃は教えていました。

でも、「教わったように教える」って危険な面もあります。

学習指導要領は10年に1回変わります。

当然教える内容も、評価も、求められる力も

社会の変化によって変わるのですから。

 

この記事では、「普段の授業」の一例をご紹介しますので

参考にしてみてください。

本文を扱う日の授業の流れ

1.今日のお話についてOral Introduction→めあてを板書 2min
2.New Words 10min
3.Listen→Read 3min
4.TF 5min
5.Read1 リピート→個人 5min
6.Q&A 5min
7.本文の解説 10min
8.Read2 ペア→アラカルト 3min
9.めあてのに対する答えを確認 2min
10.振り返り 5min
※以下では、黄色下線の部分は電子黒板とデジタル教科書を使用しています。

1.今日のお話についてOral Introduction→めあてを板書 4min

絵を使って、登場人物や場所を確認します。

ぜひどんどん生徒に問いかけましょう。

Who is this? Where are they? What’s this? などでOK。

そして、今日の目標を板書します。

目標は、教科書に載っているものと同じ時もありますし、「ここを読み取って欲しい!」と思うときは、その部分を目標にすることもあります。

例えば、

「イチローはユキのカレーをどう思ったか、読み取ろう!」

といったような感じです。

2.New Words 10min

新出単語の発音と意味を確認します。

宿題で、新出単語をノートに写してくるよう指導してあります。

日本語の意味は授業で確認し、ノートに写させます。

3学期になったら、意味も自分で調べてくるようにレベルアップさせます。

3.Listen→Read 3min

教科書音声を聞かせ、先生の後にリピートします。2度くらい、スピードを変えて行います。

上手に読むことではなく、どんな単語が書かれているか、誰が発言しているかを

おおまかに把握するのが目的です。

4.TF 5min

本文に関するTFの問題を考えます。

答えを確認するときは、手を上げさせたり、起立させたりして確認します。

5.Read1 リピート→個人 5min

ここでがっつり読み練習をします。

教科書音声の後にリピートし、そのあと個人練習をします。

一度読んだら時計回りに90度回転し、目で何回読んだか把握できるようにします。

2分くらい個人練習時間をとります。回数ではなく、時間いっぱい何度も読みます。

6.Q&A 5min

次は、本文に関する質問の答えを探します。

答えが書いてある部分に鉛筆で線を引くように指示します。

教科書は親切なので、「挿絵」に答えが書いてある場合もあります。

そこから答えを見つけたとしても、「英文」が読めていることにはなりません。

書かれている文から情報を読み取る力をつけるために、

「答えが書いてある部分に鉛筆で線を引く」が重要です。

3問ほど画面に映し、3分くらい時間をとります。

7.本文の解説 10min

ここで、英文と日本語文が書かれたプリントを配布します。生徒はノートに貼ります。

大切な部分や、意味がとりづらい文に蛍光ペンや解説を書き込みます。

ここにあまり時間かけたくないですが、いつも時間がかかってしまいます・・・。

本当は5分くらいで終わらせたい!先生がひたすらしゃべっても生徒の頭には残りません・・・・。もっと練習や学び合いに時間をかけたいです。

8.Read2 ペア→アラカルト 3min

読み練習が足りないので、さらに練習をします。

座ったまま一文ずつ読む→立って交代して読む をペアで行います。

そのあと、いろいろな読み方をします。

Read and Look up

Read!と言われたら文を目で読み覚え、Look up!と言われたら顔を上げて覚えた文を再現します。

Shadowing

文字を見ず、音声だけを聞いて少し遅れて読む練習。教科書音声で。

仲良しReading

ペアで息を合わせて読む練習。

Try Again

一文または一ページ、ノーミスで読む練習。間違えたらスタートに戻る。評価するのは隣の人で、間違えたらTry Again!といって振り出しへ。ゴールできたら拍手。時間を決めて交代する。

穴埋めReading

デジタル教科書では、本文の一部を消すことができます。その状態でリピートをする。

9.めあてのに対する答えを確認 2min

ここまで来ると、本文の内容や、どこに何が書いてあるかについて理解できています。最後に、授業の最初に投げかけた質問に対して答えられるか、問いかけます。

ふりかえりカードに書かせてもよいでしょう。

1学期は日本語の質問ですが、2学期後半になったら英語の質問に英語で答えさせます。

What is Kota doing now? -> He is drinking water. といった質問になりますね。

10.振り返り 5min

最後は授業の取り組みについて振り返りをします。

自分の取り組みを振り返って、このあとどのように活かしていきたいか、何がどのように役立ちそうかなどを考えて記入します。

わからなかったこと、もっと学びたいことを記入する生徒もいますね。

ゆっくり時間をとって、50分の学びについて考えてもらいたいものです。

2年生になったら 「読んだことについて伝える」統合的な学習を!

今回ご紹介したものは1年生バージョンでした。

しかし、2年生では最終的に「読んだ情報について、整理して伝える」「要約する」「記事についての意見を書く」などの、技能統合的な活動をしたいものです。

まだ模索中ですが、もし役に立つと思ったら参考にしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました